キックオフミーティングを開催しました

Hakuba SDGs Lab キックオフミーティング

日時:2019年6月4日(火)18:00〜20:00
会場:藤屋食堂

Hakuba SDGs Labの記念すべき第一回目のイベントを開催しました!

当初、「20人くらい来てくれたら嬉しいなぁ…」と見込んで会場を”Zuppa Lab Hakuba”にしていましたが、なんと50名を超える皆様からお申し込みをいただき、会場を藤屋食堂に変更して開催しました。

直前の変更にも関わらず、ご快諾いただいた藤屋食堂さん、本当にありがとうございます!

高校生10名、アウトドア・スキー関係、お宿さん、学校の先生、議員さん、行政職員など、村内外から多様な人々にお集まりいただき、いよいよキックオフ!

開会あいさつ&趣旨説明

初めに、Hakuba SDGs Labの発起人である草本朋子と渡邉宏太から、設立に対する想いや活動の方向性をご説明させていただきました。

  • 美しい白馬村の自然環境と魅力的で多様なコミュニティを持続可能な形で後世にも引き継ぎたい。
  • 白馬でできるSDGsの取り組みを考えて実践し、世界に発信したい。
  • 住民や事業者が様々な分野でまちづくりをジブンゴトとして捉えて、主体的に活動するきっかけを創りたい。
  • ここで学んだこと、出会った人がつながって、白馬村の地域力を高めていきたい。

だいたいそんな感じだったかと思います(笑)

SDGsとは? ー 講師:清水イアンさん(環境アクティビスト)

大阪生まれ・東京育ちながら、子どもの頃から海・山・川など自然に親しみ、大学で環境について学び、卒業後に環境NGOの350.orgに参加したイアンさん。

まずはMDGsの後継であるSDGsの特徴として、

  1. 普遍的=全員に関係すること
  2. 不可分=全てが繋がっていること
  3. 変革的=想像を超えた変化を意味すること

さらに、持続可能な開発の考え方として、

  • 世代間の公平性
  • 3つの材料(ウェディングケーキモデル)
    1. 公正・公平な社会
    2. 環境(生態系サービス)
    3. 経済的発展

といったことをお話しいただきました。

人は自然に依存していて、衣食住は環境の土台の上で成り立っているため、社会は環境がなければ実現できない。
今は何が持続可能ではないのか。私たちは何を失っているのか知らなければならない。
温暖化による大気の温度上昇を海が吸収していて、サンゴの死滅が進行している。さらに海の生態系サービスが破壊されると多くの人が職を失ったり、私たちの生活にも大きな影響が生じる。

17のゴールと理念

続いて、SDGsの17のゴールについて、世界と日本の置かれている状況や課題、それに対する取り組みをご紹介いただきました。

SDGsの理念は、「誰一人取り残さない」
つまり、みんなが一緒に取り組む=行動を起こす必要があります。

次世代のために、今よりもさらに「いい社会」を残すことが私たちの役割ではないでしょうか。

白馬の何を持続させるべきか。
白馬をどのように良くしたいか。
そのためにどんな行動が必要か。
それはどのSDGsに該当するか。

みんなで考えてみましょう!

自分の想いを見つめ直して自己紹介

氏名、所属、気になる・興味のあるSDGsのゴールとその理由をワークシートに記入して、グループ内でシェア。

さらに、ワークシートを持って会場を歩き回り、できるだけ多くの人とお互いを知り合う時間を設けました。

休憩

みなさんの熱意で会場は盛り上がりましたが、小休止。

その間に、気になる・興味のあるSDGsのゴールにシールを貼っていただきました。どこかに集中してしまうのではないかと思っていましたが、多くのゴールに分散していました。さらに、一番多くのシールが貼られたのが「海の豊かさを守ろう」だったことも意外!海なし県ですが、海があっての山、魚介類、プラスチック汚染など、それぞれの切り口で関心のある人が多かったようです。

グループワーク

シールを貼った(興味を持っている)ゴールごとにグループに分かれて、「持続したいもの」と「そのためにどんな行動が必要か」ということを議論し、グループごとに発表してもらいました。

以下に抜粋を記します。(全てを拾えずごめんなさい)

1.貧困をなくそう

ちょっとした工夫を施すことでフードロスを減らせるのではないか。

4.質の高い教育をみんなに学校や家庭だけではなく、第三の居場所が重要。世代間交流なども含めて、子どもたちが「見守られている」と感じられるような社会にしたい。

6.安全な水とトイレを世界中に

白馬の水は最高の資源!水道水が美味しい!コーヒーを淹れても美味しい!水源の森林を守る必要がある。環境面からも感光面からも大切に考えたい。

7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに

エネルギーは生活でも産業でも必要。小水力や木質バイオマスなど活用できる資源は多く、クリーンなものにシフトしながら蓄電や小売も研究したい。スキーやボードで滑走する際に発電できないか。

12.つくる責任、つかう責任

過剰包装されているものが多い。脱プラスチックスは個人も事業者も取り組みやすい。まずは食器を洗うスポンジをヘチマにしよう!リサイクルで生まれ変わるものもあるので、分別はしっかりと!

13.気候変動に具体的な対策を

白馬では自然の恩恵を受けて多様なアクティビティで人生を豊かにすることができる。エコバッグなど個人で小さなこともできるが、企業の取り組みも大切。地域のものを使う・買うことも大切。

14.海の豊かさを守ろう

白馬でも海の恩恵をたくさん受けている。「山から海へ」という流れもある。マイクロプラスチックも、温暖化による生態系の変化も喫緊の課題。

15.陸の豊かさも守ろう

過疎地に人がいる理由づけをして、里山の環境を守っていかなければならない。手付かずの山を間伐することで、木材の活用もできるようになる。

時間が十分ではなく、まだまだ語り足りないグループも多くありましたが、みなさんの熱い想いをしっかり感じ取ることができました。

これからのアクション

イアンさんからは、「社会を変えるためには、議論して満足するのではなく、今日ここを出て何をするかが大切。ほとんどの人はアクションを起こせず変革につながらないが、ぜひみんなで行動に移しましょう!」という言葉をいただきました。

Hakuba SDGs Labとしては、定期的に学びの場や情報交換の場を設けながら、Web/Facebookなども活用しながら、一人ひとりが起こしたいアクションを宣言して、参加者・協力者を募っていくような仕組みを作っていきたいと思います。

次回は3連休中日の7月14日(日)の午後〜夕方に開催する予定です。
内容は決まり次第FacebookやWebサイト、メールでお知らせします。

早速取り組みたい・取り組んでいるアクションがある方は事務局までお知らせください。
また、事務局の運営業務をお手伝いいただける方も募集しています。
ご興味のある方は、お気軽にご連絡ください。

多くの方にご参加いただいて、無事にキックオフイベントを終えることができてホッとしていますが、ここからスタート!
これからもみんなで一緒に持続可能な地域づくりを進めていきましょう!